「ありがとー、桐島ちゃん!」




「これくらいお安い御用だ」




桐島ちゃんは犯人の腕を持ち上げながら言う。




「よし、運ぶぞ」




「うん!」




あたしは犯人の足を持ち上げた。









――ガチャ…




そして着いた場所は、診察室。




桐島ちゃんは犯人の口に置いてあったタオルを巻き付け、両手を拘束し、ベッドにくくりつけた。




「あと何人くらい、いるのかな〜」



「俺の予測だとテロリストは残りあと3人だ。全員が軍人か元軍人…俺と水樹なら余裕で倒せるだろ」




「あっ、やっぱり軍人だと思った!?あたしもそうじゃないかな〜って思ってたんだ!」




「そうか。まぁとにかくテロリストを確保するぞ。お前の仲間も待ってるんだろ?」




「うん。朱里はまだ怪我してるから急がないと!」




あたしは銃を取り出し、弾を確認した。




「水樹、出来るだけ銃は避けろよ」



「はーい♪分かってるよ〜」




あたしはピースをした。




「よし、行くぞ」




桐島ちゃんは立ち上がると、慎重に診察室の扉を開けた。