♂見習いサンタ♀



俺達は男のところへやっとたどり着き、見慣れた風景の中に立った

サンタ・クロース学園……、


サンタを育てる学校で、もちろん校長は先代のサンタ・クロース


赤い服を着た、少しメタボで白い髭[ひげ]の優しい老人を思い浮かべる人も居るだろうが……実物もそんな感じだ


ただ少々性格に問題アリだが……


『やだなぁ、ジュンさん、私の性格が黒いのは前から分かりきった事じゃないですかぁ』


『あ、自身で認めた性格なのね、それ……』


ジュンが落ち込み、肩を落としたのと同時に…、冷たい風が通り抜けていった


寒い!!!


これはマジで体中の血液がシャーベット通り越して凍りそうだ


『寒ぅ…何で外で立ち話してるんですか、早く中に入りましょうよ』


『その寒い中、お前らを待ってたの俺ね』


『ハイハイ。ドンマイ』


『傷付くなぁ、その言い方』


キララがジュンの発言を適当にあしらい、門を開けて中に入っていった


俺とジュンもその後に続く…