そんなやり取りをしながらしばらく道を歩いていくと、癒嶋病院と書かれた看板が目についた
どうやら思っていたより近かったらしい……
まぁ、遠かったらジジィを恨むけどな
『ここが癒嶋病院ですか?小さな病院ですね』
『お前は文句しか言えねぇのか』
俺の言葉にジュンが頷くと、それを見たキララは凄い形相でジュンを睨んだ
ジュンにだけは納得されたくなかったらしい……
おー、怖い
キララはプライド高いからなぁ…
ジュンはキララからの視線から逃げるように冷や汗をかきながら下を向いた
『中に入るぞ?』
『ジュンさんはついて来ないでくださいね?』
『キララ…仲間外れって言葉知ってる?』
ジュンの虚しい言葉はキララに聞き入れてもらえず、キララがジュンに中に入るなと言ったのでジュンはしばらく外で反省をする事になった
正直何を反省するのは分からないが
俺は入口近くのベンチにとぼとぼ歩いていくジュンを見て心底可哀相だと思った
ジュン…いつか報われるさ


