♂見習いサンタ♀



『幼なじみだからな』


『え!?ミユさんの奴隷じゃないんですか!!?』


『どういう意味だよ』


俺はキララにツッコミを入れた後、右に向かって歩きだした


それにジュンとキララが続く


癒嶋[ゆしま]病院という所に女は居るらしい……


『キララ…データは?』


俺は立ち止まってデータを受け取る為、キララに手を伸ばした


『燃やしました』


『エイプリルフールですね?分かります』


俺はキララのボケを冷静に受け流してデータを受け取る


ジュンが俺の横からデータを覗き込んだ


『癒嶋病院は…あっちかな?』


『黙れカス』


『発言権無し!?』


言おうとした瞬間に同じ事言われたらムカつくよな、うん。


いじけるジュンを他所に、俺とキララは再び歩きだした


それを見て、いじけていたジュンは急いでついて来る


『あ、そうだ!!!レオ……マフラー…ありがとな』


ジュンが今思い出した様に首に巻いてたマフラーを俺に掛けた


まだ暖かい……


『生温いな。気持ち悪いな。』


『いや、今首から取ったんだから仕方ないでしょ…』


『ジュンさん存在が気持ち悪いです』


『キララに関しては悪口だよね!?』