俺とミユは幼なじみだ
ミユの性格は言われなくても分かる
ミユは気が小さく、いつもおどおどしている……
サンタは人間にバレない様にプレゼントを配るのが常識
『ミユにきちんと人間界で仕事が出来るか心配だったのでな』
ジジィは最もな理由を言ってのけた
その理由ならミユがここに居るのも頷ける
ミユがサンタになった時に派手な失敗をしない様に人間界に慣れさせるのがジジィの狙いらしい
………という事は、
『ミユも一緒に行く……という事ですか?』
『あぁ…そのつもりじゃ』
俺はジジィが深く頷いたのを確認してからミユの方を向いた
ミユは心配そうに俺を見ている
『どうかしたか?』
俺が首を傾げて問い掛ければ、ミユは泣きそうな声で口を開いた
『いや…あ、えっと……迷惑…かな?』
なんだ……そんな事気にしてたのかよ……
俺は不安そうにしているミユを見下ろして優しく微笑んだ
『迷惑じゃねぇよ、俺的にはジュンの存在の方が迷惑だ』
『何でそこで俺出てくんの!!!?』
『同感でーす』
俺の言葉に追い撃ちをかける様にキララが口を開いた
ダメージ倍増
ジュンはショックを受けたのか体操座りでいじけている
まぁ…特には気にしないが


