確かに簡単だ


データにはこの少女の好きな物とか嫌いな物まで記してある


俺達はサンタだから少女の好きな物をプレゼントしてやればいい


好きな物を貰って笑顔にならない奴が居る訳が無い


『簡単だと言うのならば早速人間界へ行ってこい』


ジジィが奥の扉を指差した


人間界へと通じる扉………


ジジィの部屋にあるというのを聞いた事があるが、都市伝説か何かかと思ってた


妙に緊張する………


心臓が嫌に音をたてている


サンタが人間界に行くのはクリスマスの夜だけ


しかも、落ちこぼれ&見習いサンタは人間界に行く事は許されない


よって俺達は初の人間界という事になる


『よし。行くか……』


俺の言葉にメンバーは頷くとゆっくりと足を踏み出した





バァン!!!!





『うぉ!!!?』


突如、後ろから聞こえてきた音にびっくりして俺は声をあげた


な、何だ!!?


俺は急いで後ろを振り向いた