いつも守られるばかり。だから、必ず綾を助けたいと思った。
息を整え、最上階のラウンジの重いドアを開ける。店の中は薄暗かった。
ところどころに、小さなランプが置いてあるだけ。
「よく来たね」
「……!」
いきなり後ろから肩を抱かれ、沙織は驚いてその手を振り払った。
その声は、確かに電話と同じ。
「座って、沙織」
「綾はどこ?」
沙織は自分の名前を呼ばれたのに多少驚きながらも、男を睨む。
「まず、座ってくれないか? じゃないとゆっくり話も出来ない。僕としても、手荒なことはしたくないんだよ。キミにも、綾にも」
そう言われて、仕方なく沙織は椅子に座った。
「どうして、こんなことをするの?」
「まぁ、カクテルでも飲む?」
こっちは必死なのだ。
それなのに、男のちゃらちゃらとした振る舞いが、沙織は気に入らなかった。
「飲まない。彼女はどこなの?」
頑として譲らない沙織の態度に、男は肩を竦めた。
「…今の所、無事だよ。だけど、それは沙織次第」
「…どういうこと?」
「俺の、力になれ」
「…あなた、何を言ってるの?」
怒りを覚える。
こんな奴に、何故命令されなきゃならないのか。
「俺の“目的”の為に、沙織の能力が必要だ」
「目的?」
男は頷く。
「僕と沙織が一緒になれば、支配者になれる」
「本気で言っているの? どうかしてるわ」
「さすが“親友”だね。同じ反応するんだ」
そう言って男は可笑しそうに笑う。
「当たり前でしょ。まともな神経を持っているなら、誰だって同じ事を言うと思うけど」
男はそれでも余裕の表情を浮かべて、にやりと笑う。
「沙織はまだ、自分の本当の力を知らないからね」
「……!」
男の言葉に、沙織は何も言い返せなかった。
「下で戦っている連中より、僕と手を組んだ方がキミの能力を引き出せる」
「…何なのよ! さっきから黙って聞いていれば!」
沙織は声を荒げた。
息を整え、最上階のラウンジの重いドアを開ける。店の中は薄暗かった。
ところどころに、小さなランプが置いてあるだけ。
「よく来たね」
「……!」
いきなり後ろから肩を抱かれ、沙織は驚いてその手を振り払った。
その声は、確かに電話と同じ。
「座って、沙織」
「綾はどこ?」
沙織は自分の名前を呼ばれたのに多少驚きながらも、男を睨む。
「まず、座ってくれないか? じゃないとゆっくり話も出来ない。僕としても、手荒なことはしたくないんだよ。キミにも、綾にも」
そう言われて、仕方なく沙織は椅子に座った。
「どうして、こんなことをするの?」
「まぁ、カクテルでも飲む?」
こっちは必死なのだ。
それなのに、男のちゃらちゃらとした振る舞いが、沙織は気に入らなかった。
「飲まない。彼女はどこなの?」
頑として譲らない沙織の態度に、男は肩を竦めた。
「…今の所、無事だよ。だけど、それは沙織次第」
「…どういうこと?」
「俺の、力になれ」
「…あなた、何を言ってるの?」
怒りを覚える。
こんな奴に、何故命令されなきゃならないのか。
「俺の“目的”の為に、沙織の能力が必要だ」
「目的?」
男は頷く。
「僕と沙織が一緒になれば、支配者になれる」
「本気で言っているの? どうかしてるわ」
「さすが“親友”だね。同じ反応するんだ」
そう言って男は可笑しそうに笑う。
「当たり前でしょ。まともな神経を持っているなら、誰だって同じ事を言うと思うけど」
男はそれでも余裕の表情を浮かべて、にやりと笑う。
「沙織はまだ、自分の本当の力を知らないからね」
「……!」
男の言葉に、沙織は何も言い返せなかった。
「下で戦っている連中より、僕と手を組んだ方がキミの能力を引き出せる」
「…何なのよ! さっきから黙って聞いていれば!」
沙織は声を荒げた。
