あたしは……友達を作れていない。 喋れないから話し掛けられないんだ。 でも、一人は慣れてる。 中学でも一人だったから…。 そんな中、前方に一人、友達を作らずにだらーっと寝ている男の子がいた。 名前は確か……宮下亮くん。 このとき、あたしは一方的に彼と出会ったんだ。 彼があたしという存在を知るのは、もう少し先のお話。 .