「真由は、おまえらのせいで声が出なくなったんだ。」 「でたらめよ。ね?真由。」 「…………。」 『ほんとだよ!!』といいたくても、出ない声。 そんなあたしの様子に気付いた大人たちは、すぐにあたしのそばによってきた。 「大丈夫か??」 こくん…。と頷く。 それを見て、お母さんたちは血相を変えてこっちに近づいてきた。 あげられる手。 ぶたれるっ!!と思ったとき、ガシッという音が聞こえ目を開けると、お母さんの手を掴んでいる謙ちゃんの姿が目に映った。 .