「真由ちゃん…だっけ??よろしくね??」 ニコッと微笑む彼女さん。 紙もペンもないし、謙ちゃんもいないから、深くお辞儀をした。 「声…出ないの??」 こくん…、と頷く。 「そっか…。じゃあ、謙くん待ってよっか!! あたしは加藤葉月って言うの。よろしくね、真由ちゃん!」 『こちらこそっ。』 お互い笑顔で見合う。 あたしの言葉が伝わったのか、葉月先輩はさらにニコッと笑った。 .