「若葉ちゃん返して〜。」
ぴょんぴょん跳ねて、取ろうとするが……
「とっ……届かない〜!」
私は、必死になってイチゴオレを取ろうとし……
「あっ!」
「……やっと取れた〜。」
……と、思って笑顔を浮かべたのもつかの間、
「由莉!危ない!!!」
若葉ちゃんの声と共に、後ろに倒れていくのがわかる。
「えっ………えぇ〜!?」
もう、駄目……と思ったその時、
誰かが、私をふわっと受け止めた。
そして、目を瞑っていた私は、何が起きたのかわからない…が、
後ろで好きな人の声が聞こえた。
「……おーい、天然由莉。大丈夫?」

