レーズン 嫉妬と喪失が自分を滅ぼすのだ 生きたまま火にくべられて 炭になる指先に触れる 干し葡萄 朝・昼・晩 食べ物はそれだけ 自分で決めたわけじゃない 食べられるものは それだけ 葡萄酒がキリストの血ならば 干し葡萄はヨセフの糧 神に孕まされた妻を見て 彼は何を信じたろうか 語られない男の口にする 干し葡萄の苛烈なほどの 甘さ 苦しいくらい甘いね そうさいづれ 愛の中に死ぬからな 激しい痛みの中の 予感さえ涸れ果てた時間に