「しお姉、何……?まだ9時半だし」

「乙女の支度にまだも何もないのっ!まず顔洗ってきなさい」

訳の分からないままタオルを渡され部屋を追い出された私は、とにかく洗顔と歯磨きを済ませて戻る。


部屋に戻ると、ベッドに座らされた。
しお姉の手には3つの容器。

「はいこれ、化粧水。終わったら乳液、それからクリームね」

手のひらに、化粧水が染み込んだコットンを手渡される。

言われるがままそれをつけていると、ドアが開いてかお姉が入ってきた。

その腕には服がたくさん引っかけられている。

「しお姉!いくつか持ってきたよ~」

「それじゃあ、これ先に来てこれ上からね。下はアンタの持ちジーパンで形はスキニーだよ!」

しお姉はその中から2枚の服を取り出すと、私に押し付けて部屋を出ていく。