「麻優、もういい!
やめろ!!」


「やめないよ。
あたしはアスリを助けたいから

ディアブロ、アスリを返して」



「まず…
牢屋から出れたのは
ほめてやろう。

次に、黙って聞いてれば
好き勝手言いやがって!

おまえみたいな綺麗事ばかり
並べていい顔するやつが…
大っ嫌いなんだよ!!!」

お前たち
こいつをギタギタにしろ!!」




「麻優!!
早く逃げろ!!」


「スットーーープ

“おまえたち、やれ!!”
とか
“おまえたち、
こいつをギタギタにしろ!!”
とか


おまえたち、おまえたち、
ってうるさい!!


あんたの手下は
あんたの道具じゃない!!

さっきも言ったけど、
文句あるなら正々堂々自分で
かかって来いってば!!」




私は剣を握った。

本当に来たらこまるんだけど…




「来てほしかったら、
行ってやるよ」



カキン

カキンッ



私はディアブロの爪を
防ぐことしかできない



やっぱ強い…


このままじゃ…



ギイィ――――



「フィーナ王女!!」


「麻優、おまたせ!!」


扉の向こうには、
フィーナ王女を先頭にし、
すごい数のキツネたちが
みえた



「な、なんだ!?
おまえら!!」



「突入ーー!!!」




キャイン!!
キャイン!!


私たちはあっけなく勝った。