よしっ!!



ギイイィ―――――



「ディアブロ!!
アスリを、王子を
返してもらおうか!!」



「おいっ!!
麻優、なんでここに!?」



アスリはディアブロの隣に
縛られている…




「あなたを助けに来たのよ!」



「おまえ何考えてるんだっ
今すぐ戻れ、殺されるぞ!!」



「こいつの言う通りだ
お嬢さん。
…まあ俺の秘書になってくれるんなら
助けてやってもいいがな」


「…ディアブロ、
あんた…
ばっかじゃないの!?

あんたなんかの秘書に
なるくらいなら死んだ方がまし。

なんの罪もない人巻き込んで、
王女様監禁して、
アスリ達傷つけて、
何がしたいの!!?

アスリ達に何の恨みがあるわけ?
喧嘩なら正々堂々
自分から行ったらどうなの??」



「キツネどもに昔、
親を殺された…

こいつの、アスリの父親にな」



ディアブロはアスリを蹴った




「うぐっ…」



ひどい…




「何言ってんの?
たとえアスリのお父さんが
あんたの両親を殺したからって
アスリを恨む理由なんて
どこにもない。


アスリは何もしてない!!」