「フィーナ王女、
耳をかして下さい。」



ゴニョゴニョ……



「分かったわ。」








いざ作戦開始だ!



「あ゛ー。
おなかすいたよぉ…」



「麻優さん
何も食べてないの?
かわいそうに…
そうだわ!
飴が何個かあったわ
はい、どうぞ」



「ありがとう!!
なにこれ!?
お~い~し~い~*」



「でしょうねぇ
その飴には最高級の牛肉を
練りこんであるからね」





「最・高・級の
牛・肉だとっ!?」



牢屋の見張りをしていた
黒ヒョウがとんできた




「やい!!
俺にもよこせ!!」




…罠にかかった*



「ど…どうぞ」



「クウ~~~~
たまんね~~**
ん??
でも、牛肉の味なんかしねぇ」



「……ばーか」



「なんか言ったか?」




「ばーか。
今のは嘘だよーだ」




「なんだと?
だましやがって!!」


「くやしかったら
ここまでおいで~」


「言われなくてもいってやるよ!!」



ガシャッ!

黒ヒョウが牢屋の扉を開けて
こっちへむかってくる…



「…あ…れ…?
なんだ…よ…」


ドサッ!


黒ヒョウが倒れた。




あいつにあげた飴には
最高級の牛肉じゃなくて
睡眠薬を練りこんであったんだよ