ただ君が好きで、



そんな他愛もない話をしながら歩いていると、すぐに家の前に着いた。


「ありがとう!手が痛いのにごめんねー」

『いぇいぇ!俺が勝手に持っただけですから!』

「ほんとに優太君は優しいわねー!息子に欲しいわぁー!」

『あはは…そう言ってもらえて嬉しいですよ…じゃあ俺はこれで』


軽く頭を下げで家に入ってからため息をついた。

『はぁー…何勝手に上がったり下がったりしてるんだろうな』

一人でぶつぶつ言いながら部屋に向かった。