「お待たせ!コーヒーで良かった?」 「あ…うん!ありがと!」 ぴたり、と止まる俺の足。 顔なんて良く見えないけど分かる。 俺もバカだよなぁ…。 普通雪菜が一人で夜に公園のベンチになんて居るわけないよなー… 二人で居るときに俺がわざわざ現れる必要はない。 …まぁ俺が見たくないだけなんだけどな。 そう思い公園を出ようとすると、聞き慣れた綺麗なソプラノボイスが聞こえた。 「…優太!」