『…あれって』 何気なく公園に目をやると、噴水の前のベンチに座る人影が見えた。 『…雪菜?』 一人座っている後ろ姿を見間違う訳はない。 たった一人、俺が大好きなやつだ。 でも一人で何してるんだ? ゆっくりと公園に入って行こうと足を動かすと、雪菜に近づく人影が見えた。