「……合コン?」



――ある日の昼休み。


「折り入って相談がある」なんて、
切羽詰まった顔で言うから、何事かと思えば……



「いや、合コンなんて堅苦しいものじゃないんだ。ただ…」



一体“合コン”のどこが“堅苦しい”のかわからないけど…



「俺とお前と、彼女とそのお友達と…4人で遊びに行くだけだから!」



必死な顔で、俺の説得にかかるダイスケ。



「な?たいしたことじゃないだろ?楽しそうだろ?みんなでワイワイ楽しく放課後を満喫する。…これぞ青春!」



……なんでそこでガッツポーズ?

気合い入れてどうするの?



「大丈夫。カラオケとかボーリングとか…“健全な”場所にしか行かないから。……今日は。」


「……」


「なー?いいだろ?たまには。俺を助けると思って!」


ガバッと手を合わせて、深々と頭を下げるダイスケ。


「可愛い子なんだよーっ。マジ一目惚れしちゃってさ。“友達も一緒なら…”ってことで、なんとか約束を取り付けたんだよ!」