「何が言いたいんですか…?」



嫌な予感がする



飯富さんはスカートのポケットから携帯を取りだして、私に突き出した。



「これ……!!!!!!」




あの時の




あの時、



手をつないだときの写真だ!



「他に…何を見たんですか?」




キスしたこと、見られてないよね‥?



脚がガクガクする




目の前の女が怖いよ




頭が痛い




来なきゃ良かった




「他?他に疚しいことをしたの?」



「ちがっ!!!!」




「ねぇ‥津神クンから離れて?」




「え……?」




どうして



この人に



指図されなきゃイケナイの?



アナタ 私の何なの?





「いいでしょ?」




「嫌です!!そんなの……そんなの卑怯ですよ!!!!」




そうよ



人の弱みにつけ込んで、それをだしにして……




じゃあ私達は、






手をつながなければ良かったの?



たまたま見ただけで、



あんなこと言わないでよ。




「ハハハッ!!卑怯?人聞きの悪い」



「だってそうじゃない!そんなの…………卑怯よ!!!」