だからあたしが話し始めるしかない。 こうして謝っている理由を。 仕出かしてしまった現実を。 「あのー…」 言葉を濁す。 「じ…時給2000円という…ビックな…バイトを初日にクビになってしまってー…ですね…」 あたしは視線をウロウロと四方八方に散らしながら、視線を宙に飛ばしながらボソボソと話し始める。 初日にクビになった、なんて恥ずかしい。 2000円のバイトをクビになった、なんて悲しい。