あたしは頬を染めたまま口を紡ぐ。 「またそれか」 「…女の子は気にする」 「そうですか」 迅は優しい。 だからいつも甘えちゃうのかもしれない。 「迅…」 「なに?」 「…たまにはあたしのこと殴ってもいいんだよ?」 そう言った瞬間、迅は噴出した。 そのまま爆笑する。 授業中のせいで迅の笑い声が階段に響き渡る。 あたしは慌てて迅から降りると、口元に人差し指を添え必死に「静かに!」と囁く。 迅は慌てて口を塞ぐものの、微妙に漏れてる。 あ…あたし…何か言った?!