テレビでしか見たことがない、もちろん食べたことがない料理が目の前に並んでいる。 これはある意味生き地獄。 目に毒な光景だった。 気を抜けば涎が垂れそうになる。 それはマズイと思い、ゴクリ…と唾を飲み込む。 羨ましすぎる。 あの人たちはいつもこんな料理を食べているんだろうか。 羨ましすぎる。 すごく美味しそう。 ゴクリと。 込み上げてきた何かを唾と一緒に飲み込んだ。 あたし達5人は早歩きで急いで厨房へと向かう。 道の分からないあたしは、ただ海さんを見失わないように必死に後に続いた。