ほい、と。 渡されたそれは1枚の紙だった。 真っ白い、どこにでもありそうな紙。 けれどそれは。 「…あの」 「ん?」 ちょっと待って。 「…これって」 結婚するときに書く紙のような気がするんだけど。 「どこからどう見ても婚姻届、でしょ?」 そうそう、そんな名前だった。 そうそう、それ。 「………」 「サインする?」 待て。