残すのも申し訳ないからお言葉に甘えさせてもらおう。
あたしはチラっとジュースを見つめ、
「…いただきます」
ストローをさして啜った。
ジュースなんてかなり久しぶりかもしれない。
最近、というか昨日今日で甘いものをたくさん食べている。
いつもはこんなことなんてないから、いきなり摂取して太らないか心配だ。
あたしはジュースを啜りながらソイツを気づかれないように見つめる。
1つ疑問をもった。
一体この人は何歳なんだろうか?
大学生ではないような気がする。
何となく20代だろうなぁと漠然と思った。
「ほら、食え」
そう言って差し出される。
食べろと渡されたポッキーみたいなやつを口の中に入れる。
小さな幸せ。

