ホームルームが終わり、マフラーを巻く。 「じゃあ私、帰るね」 「つくし待って!」 振った手を掴まれて、えっ?と目を見開く。 「どうしたの?」 聞くと、朱音は少し探るように言った。 「カラオケ…行かない?」 「カラオケ?」 まさかの言葉に、少し驚く。 だって放課後にカラオケに行く理由なんて一つしかないもん。 「もしかして…」 「違うよ。つくしが思ってるようなことじゃない」 きっぱり言う朱音に、ほっとする。 「よかったぁ…」 原敏史さん、もう浮気しないって言ってたしね。