けれど、お目当ての間宮さんがいないらしい。 さっき教室を覗いてきたんだけど、見当たらなくて、今図書室に向かってる。 「じゃあ、付き合えたんだ?」 「ま、まぁな」 ほんのり顔を赤らめるあき。 「よかったな」 あきが照れ気味だから、こっちまで口が緩んでしまう。 「つーかお前は?」 「え?」 「つくしだよ、つくし。どーすんだよ」 あきの言葉にうーんと言葉を濁す。 「つーかまさか他に好きな奴出来たとかねぇよな?」