そんな拓馬につくしちゃんも抱きしめ返している。 あぁ、やっぱり幼なじみで恋心芽生えてんじゃん。 「あの二人、今日一緒に帰るのかなー?」 後ろから聞こえてきた知美の声に、ズキンと心が痛む。 抱きしめ合っているつくしちゃん達を見て、 オレの入れる場所じゃない、そう思った。 だからこの“ブツ”は この“ゴム”は、拓馬のためのものなんだ。 そう思いながら、ただただ、抱き合ってる二人を見つめることしかできなかったんだ。