『でさぁ〜ウチにみや美ちゃんが来たんだよ……』 鼻の下を伸ばして、貴也がノロけてる。 『で、なんかあったのか?』 『なんかって?』 アホか!連れて来ただけならそんなに興奮することかよ……。 『何でもない……。』 つまり貴也は、その彼女とは何にもなかったという事だな。 鞄に教科書などを詰め込み、珍しく予定がなかったので、今日は貴也と帰るハメになった。