悪役ヒーロー見参!!



「…先生、空也をどうぞよろしくお願いします」

「いーつきぃぃ!!やめろ、やめろぉ!助けてくれぇぇ!!」

山原先生の表情が眩しいぐらいに輝く。

いやぁ、今日もお美しいようで。


「そうか、それはよかった」

「はい、このバカさ加減を何とかしてやってください」

「うーむ、この前は頭を殴ったんだが治っていないようだな。
だとする腹部か…?」


ぶつぶつ呟く山原先生とぎゃんぎゃん叫ぶ空也を見送ってから、私は生徒会室へ向かった。