…あぁ、ちなみに空也は結局テストで赤点を取った。
及第点まであと1点だったという、空也らしい結果。
そのテストを紙飛行機にして処分しようとしていた時、都合よく登場してきた山原先生に発見された。
「はっはっは上代。今日はいい天気だなぁ」
「そうですね!紙飛行機でも飛ばしたくなりますね!」
「はっはっは。その紙飛行機は何で折ったのかな?」
「紙です!」
バカ丸出し…というか苦し紛れにも程がある会話が数分続いた後。
「今日は本当にいい天気だ。説教日和だな。ということで行くぞ、上代」
「千春ちゃんダメだって、ガチでダメだって!説教はもう勘弁!
ほら、生徒会のみんなも俺がいないと困るし!」
「そうなのか?三枝」
たまたま近くでそのやり取りを眺めていた私はゆっくりと空也を見て、その泣きそうな顔を見て、頭を抱えて、そして。


