2人でしゃべりながら帰っていたけれど、空也がどこまでも付いてくる。

空也の家はここを曲がらないと行けないのに。


「…もしかしてストーカー?」

「ちっげぇよ!送ってやってんだろ!」


なんだ、そうだったのか。

でも急にどうしたんだろう。


いつもなら、「帰ってマンガ読むぞー!」とか言って、走って帰るのに。

何だか今日の空也は変だ。


「ここまででいいよ?」

「いいや、送る!」

「帰ってマンガ読みたいでしょ?大丈夫だよ」

もう家はすぐそこだ。

送ってもらうまでも無い。