とりあえず、いつも赤点だらけの彼が赤点の心配がないと言うのだから、かなりの進歩だ。
「よくがんばったね」
そう言うと、空也はにかっと笑って私に抱きついてきた。
「だっろー!?俺ってばマジ天才!」
わかったからとりあえず離れてくれないかな。
そんな明るい空気を振り払うように、嵐が机を叩いた。
「どいつもこいつも多分多分と抜かしやがって…」
どうしよう、結構危険な空気。
回避する方法を考えている所で、救世主が現れた。
「私は今回余裕じゃったよ」
それを聞いた嵐の表情が少し緩んだ。
教える方としても、成果が無いとうれしくないのだろう。
出来の悪い生徒でほんとごめん。


