悪役ヒーロー見参!!



ぶつくさ言いながら頭を抱えている私の隣で、さらさらとシャーペンが滑らかに動く音がする。

首を回して隣を見ると、栗が猛スピードでペンを動かしているところだった。


え、ていうかそれ人間の手の動きじゃないよね。

それぐらい次々とプリントを仕上げていく。

目を点にしている私をよそに、栗の横には出来上がったプリントの束。

あ、私も早くやらないと。



そして30分後。

「なんだ、ちゃんとできたのは栗だけじゃないか」

「無理に決まってんだろ!」

「ちょ、ほんと勘弁して…」