「栗は国語以外がダメだということで、国語とは対極にある数学のプリントを多めに用意している。
樹は全教科を強化したいとのことだったから、まんべんなく…」
銀縁眼鏡を押し上げて、つらつらと長い説明を始めた嵐。
もう頭がはたらかないよ。
「それも30分後に提出だ」
「え、ちょっ、無理でしょ!?」
空也ほどでじゃないけれど、私の頭でこれを30分で解くには無理がある。
けれど私の抵抗も、嵐の目力につぶされて終わった。
「30分後に提出だ。わかったな?」
「うぅ…」
そりゃあ教えてもらってる身だから文句は言えないよ。
でももうちょっとハードルを下げてもらえないかなぁ。


