それまで眠たげだった生徒の目が、「解散」と聞いた瞬間キラキラと輝く。
ぞろぞろとみんなが体育館の出口に向かって歩き始めた時、私たちが使っているものではないマイク音がした。
「あー、生徒会役員は解散せずそのまま残っているように。
以上」
この美しいハスキーボイスは…。
「お、千春ちゃん!見たか?見たか?俺の勇姿!!」
ウザいぐらいまくしたてる空也に、私は心の中で念仏を唱える。
だって山原先生のあの顔を見たら、もう生きて帰ってこれるとは思えないだろう。
「生徒会役員に素晴らしい連絡だ。
たった今先生方と話し合った結果、部費は25%減だ」
「「「「……はぁぁぁぁぁ!!?」」」」