悪役ヒーロー見参!!



山原先生の方なんて見向きもせず、彼はひとりで得意げになっている。


「ははは、みんな俺の華麗な登場に見とれて言葉も出ないようだな」

いや、それは違う。
絶っっ対違う。

「では、これより生徒総会を開始する!」


マイクなんていらないんじゃないかってぐらいの大声で叫ぶ空也。

ほんとに、なんでこいつが生徒会長なんだろう。


呆れている私の横に栗がちょこちょこと寄って来て、耳打ちする。

「イッちゃん、さっき幕裏でなんかしよったん?」

「へ?何もしてないけど…」

「はれ?変やなぁ」

「何が?」

栗の眉が中央にギュッと寄せ集められる。

「だぁってぇ…。くーちゃんの様子、なんか変やない?」