悪役ヒーロー見参!!



空也は鼻歌を歌いながら、マイクの前に立っている。


「あー、あー、ただいまマイクのテスト中」

「何やってんの?」

「へへーっ、これやってみたかったんだよなぁ」

あぁ…ものすごいバカっぽい。
いや、バカか。


「くーちゃーん、生徒が入ってきたよ!もうすぐ始まるみたい」

「りょうかーい。ほら、樹も隠れて隠れて!」

「へ?」

だって私たちはステージに用意された椅子に座るんじゃないの?

わけのわからない私を、空也は幕の後ろ側に押し込んだ。