「う…っめぇ!なんだこれ」 「なんだこれって、チョコレートです」 彼女に渡したのは近所のコンビニで期間限定だった、「ぼっけぇうめぇチョコレート」。 何だか気が向いて買ったけれど、本当においしいのかわからなくて口にしていなかったものだ。 そうかそんなにおいしかったのか、後で食べよう。 「あんた、名前は?」 「三枝樹です」 「私、赤沢栗。このチョコにぼっけぇ感動した!これから仲良くしような」 あ、早速「ぼっけぇ」って使ってるし。 この人があのなんかいろいろすごいらしい赤沢栗だったのか。