山原先生の口元がにんまりと歪む。 な、なんて恐ろしい。 先生、ホラー映画にでも出演してきたらどうですか。 きっとオファーが殺到します。 「そうか、知らないのか…。残念だな」 あきらめてくれるのかと思うのはまだ早い。 「サッカー部の部員に、生徒会長が犯人だと聞いたんだが…。 なぁ?上代」 空也の顔はムンクさながら。 今すぐどこかの画家の所に行けば、素敵な絵画が完成するだろう。 「職員会議も終わったことだし、行こうか上代。 た・の・し・いデートの始まりだ」 「いぃぃやぁぁぁーーー!!!」