「「「どうか会長を止めてください…」」」


みんなして頭を下げて頼むものだから、これはもう。

助けるしかないでしょう。

「…はぁ、了解です」

そう答えるなり、部員の顔が輝いた。

そんな顔されるとすごく申し訳ない気持ちになる。


だってあなたたちを困らせているのは、他でもないうちの会長なのに。

「あ、ありがとうございます…っ!」

「さすが三枝さん!」

「我らの救世主です」


いつから私はそんな神的な存在になったのか。