私が止めるより先に、空也は走って職員室に向かっていった。

破滅どころか滅亡の予感。


…ん?

床に点々と落ちる赤い染みに、私は目を留める。

「何これ?」

美術部員たちが面白そうに呟く。

やめろ、その含み笑い結構怖い。


「ふふふー。会長の鼻血ですねぇ」

「鼻…血?」


その後私が空也を頭の中で「超ド変態」と変換し始めたのは言うまでも無い。