周りの美術部員が、あちゃー…と額に手を当てる。

何よ、何よ、何よ。

元はと言えばあんたたちのせいじゃない。

絶対絶対謝らない!


空也は口をぱかっと開けて放心状態。

そのまま空也を突き飛ばそうとして手を伸ばすと、いきなりその手を掴まれた。


「っ!?」

「樹、悪かったよ…」

え、何。

いつもそんな真剣に謝らないのに、なんで。

「本当に、悪かった…」

なんでそんな、つらそうな顔で。