なんてこった。
どうやらうちの生徒会長は自分が目立つことしか考えていないらしい。
どうやって止めようかと口を開いた所で、嵐から制止が入った。
「待て樹。これはチャンスかもしれない」
「何言って…」
「考えてみろ。爆竹やネズミ花火を使われることを思えば、これだけで満足してくれるんだ」
…確かにこの提案を受け入れることで満足してくれるなら、私たちの負担はだいぶ少なくなる。
でもそれで生徒はいいんだろうか?
「じゃあ嵐の立場で考えて。この出し物、見たいと思う?」
「それは…」
再び沈黙。
その間にホワイトボードに出し物の詳細を次々と書いていく空也は、あえて無視。


