「実は俺、出し物考えてきたんだ!」 「どうせあんたが考えた出し物なんてろくなものじゃないでしょ」 「言えてるな」 「イッちゃんに賛成するだ」 私たち全員から叩かれても、空也はめげなかった。 しまった、さっき思いのほかあっさり引き下がったのはこのアイデアがあったからか。 まずい、それはまずい。 大変な事態になる前に、何としても私が食いとめないと。 「今年の出し物は、その名も…。 俺様オンステージ!!」 「「「……」」」 時が止まったね。 いや止まったどころじゃないね、巻き戻ったね。