肝試しが終わった次の週。


「はぁぁぁ…」

私はいつもより一層重たいため息をついて、生徒会室に暗い雰囲気を作り出していた。


そんな空気をぶち壊してくるのがこいつ。

「おいおい樹ー。何ため息なんかついちゃってんだよ」

「うるさい黙れ変人変態」

「な…っ!?おい、それは無いだろ!」

「じゃあとっとと失せろボケナス」

「ナスに謝れ!!」


こんなバカらしいことを話している場合じゃない。

肝試しが終われば次に待ち構えているのは…。

「機嫌悪ぃな。もうすぐ文化祭だってのによー」


…そう、それだ。