私の服の裾を握り締めて、空也が寄り添ってくる。

暑い、蒸し暑い、暑苦しい。


「多分あそこがゴールだよ」

「くっそぉ栗の奴、俺様を置いていきやがって…」


そしてゴールへ到着。

気を張っていたものだから力が抜けて、足が震える。


「あー怖かったぁ」

「お、俺は別に怖くなかったな!」

「またまた、強がっちゃって。ね、みんな…」


周りにいたみんなに言いながらポンと肩を叩くと。