「行くよ、空也!」 「い、樹、怖くねぇのか…。いや、お、俺は怖くねぇぞ!?」 何バレバレの嘘ついてんだか。 「怖いけど、空也がいたら怖くなくなった」 「え、そ、それって…」 「うらめしやぁ!!」 「ぎぃえぇぇ!!」 急に赤くなったかと思えば、お化けが飛び出してきた瞬間に青ざめる。 忙しい人だなぁ。 失神寸前の空也を引きずって進むと、段々ゴールが近づいてきた。 人がたくさん集まっているから、多分あそこだろう。