ガタガタ震えていると、向こうから何かが走ってやってくる。 「え、何あれ…」 周りのお化け役の人に聞いても、みんな首を傾げている。 ま、まさか…。 本物のお化け!? 「きゃ…っ」 叫ぼうとした瞬間、聞きなれた声がする。 「いーつーきーぃぃぃぃ!!」 「…へ?」 そのまま突進してきた人影は、私に強烈なタックルを食らわせる。 ちょ、何これ、マジで何。